[2010.10.27]
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、企業等と連携し、宇宙開発の成果を広く社会に還元し、宇宙開発をもっと身近なものにするために、「JAXA COSMODE PROJECT」を展開しています。
このたび、新たに2件の商品に対して、JAXA宇宙ブランド「JAXA COSMODEPROJECT」を付与しましたので、お知らせいたします。
国際宇宙ステーションに長期滞在する宇宙飛行士は、地球での生活と同じように頻繁に着替えをすることができません。
そのため、宇宙オープンラボ制度で共同研究を実施した「近未来宇宙暮らしユニット」(*1)では、宇宙飛行士がより快適に国際宇宙ステーションで暮らせるように消臭機能、抗菌機能、保温機能、制電性、動作快適性、着心地の良さ等に優れた宇宙船内服を開発しました。
今回、東レ株式会社が、展開を始めるスポーツ衣料用消臭素材"ムッシュオン"およびユニフォーム用消臭素材"ナノアージュ"は、洗濯のできない宇宙船内において汗などから発生するアンモニアの臭いを素早く消臭して快適に過ごすための宇宙船内服を開発する際に使用した技術を、地上の日常生活用にスピンオフ(派生)させた新素材です。これらの素材は、東レ(株)が開発したナノスケールの加工技術"ナノモディ"によって、消臭機能と洗濯への耐久性を実現しています。
参考: ナノスケール加工技術"ナノモディ"について ((株)J-Space/東レ(株)のニュースリリース文より引用)
機能薬剤の最適設計と加工時の温度・湿度・濃度・圧力など様々な条件を制御し、機能薬剤を繊維の内部まで浸透させることで、繊維を構成するポリマー鎖を分子レベルの反応により均一に改質する技術。これにより、素材を構成する繊維の表面積の大きさで効果を発揮する従来の後加工とは違い、織物や編み物といった素材全体の容積の大きさによって効果を期待できる機能において、繊維そのものの物性の大幅な向上や、まったく新しい機能の付与を自在にコントロールできるようになる。
また、繊維内部の改質度合いを多段階に制御し、繊維の外層と内層で傾斜的に異なる特性を付与できるといった後加工での擬似的な多層構造繊維の創出など、様々な応用展開が期待できる。

画像提供:東レ(株)
「近未来宇宙暮らしユニット」は、日本女子大学 多屋淑子教授がリーダーとなり、従来宇宙開発に関与していなかった民間企業や宇宙開発経験のある企業がそれぞれの技術力を合わせて、宇宙飛行士が宇宙船内でより快適に生活できることを目標に、宇宙船内に必要とされる様々な機能を有する新しい船内被服を開発しました。ユニット参加企業は、株式会社ゴールドウインテクニカルセンター、株式会社島精機製作所、クラレファスニング株式会社、東レ株式会社、有人宇宙システム株式会社です。
以 上
東レ株式会社 スポーツ・衣料資材事業部
TEL: 06-7688-3863