ロケット打ち上げサービス・衛星システム

世界市場への進出を目指す日本企業のロケット打ち上げサービス、衛星システムをご紹介します。

H-IIAロケット18号機。13回連続成功となった。
(2010年9月11日)

ロケット打ち上げサービス


H-IIAロケットは日本の主力大型ロケットです。日本初の純国産ロケットH-Ⅱロケットで培われた技術を発展させ、JAXAが開発しました。H-IIAロケット13号機から、三菱重工業が打ち上げサービス事業を実施しています。
2009年、三菱重工業はH-IIAロケットの初の海外契約として、韓国の地球観測衛星「コンプサット3」の打ち上げを受注しました。2011年度、JAXAの地球観測衛星「GCOM-W」と一緒に打ち上げられました。
2015年12月には、カナダの通信衛星の打ち上げに成功しました。

三菱電機がシンガポールと台湾の通信会社から受注した通信衛星「ST-2」。
©Singtel, CHT, STS, Ventures

NECが開発を進めている衛星の標準バス「NEXTAR」。
©NEC

衛星システム


JAXAではこれまで、宇宙探査や地球観測、通信測位など、様々な人工衛星の開発を進めてきました。近年、こうした活動を通して蓄積された技術をベースに、産業界が独自に、海外の衛星市場へ進出しています。
JAXAでは今後も将来の国際競争力の基盤となる研究開発を産業界とともに進めていきます。

宇宙コンポーネント

日本企業が製造した、人工衛星やロケットに搭載するコンポーネント(機器)や部品は、海外の宇宙産業に高く評価されています。日本から輸出されている機器の一部をご紹介します。(2010年 JAXA調べ)

©三菱電機

近傍接近システム


近傍接近システムは、JAXAの宇宙ステーション補給機「こうのとり」が、物資補給のため宇宙ステーションに近づきランデブーする際、宇宙ステーションとの間で通信・誘導を担うこうのとりの重要な通信機器です。
2009年、開発を担当した三菱電機は、米オービタルサイエンス社から「近傍接近システム」を9機分受注しました。オービタル社が開発している無人輸送機「シグナス」に搭載されることとなります。

©三菱電機

太陽電池パネル


太陽電池パドルは、太陽光を電力源とする人工衛星の重要な機器です。日本企業の世界におけるシェアは約50%を超えています。

©IHIエアロスペース

スラスタ


スラスタは、宇宙空間への投入時や周回軌道上での位置の修正を行うため、人工衛星に搭載されたエンジンです。IHI エアロスペース(IA)は、世界の同種のスラスタ市場で約25%のシェアを得ています。

©ジーエス・ユアサテクノロジー

リチオムイオン・バッテリ


リチウムイオン・バッテリは、地球を周回する人工衛星を太陽光が当たらない日陰で運用するための重要な電力源です。特殊電池メーカのジーエス・ユアサテクノロジーは、このバッテリセルの開発・生産を担当。さらに三菱電機が衛星用のバッテリとして販売し、世界で35%という高いシェアを誇っています。

©NEC東芝スペースシステム

トランスポンダ


トランスポンダは、通信衛星や放送衛星の中枢機器で、地上からの微弱な電波を受信し、電力を増幅したうえで地上へと送り返す中継器です。
NECのトランスポンダは、日本だけでなく世界の人工衛星メーカーに採用されています。これまで販売したトランスポンダとその構成機器は3000台を超え、200機以上の衛星に搭載されています。

©NEC東芝スペースシステム

地球センサ


地球センサは、人工衛星と地球の相対位置を測定する機能を持ち、人工衛星の姿勢制御のために必要な機器です。
NECの静止衛星用地球センサは、JAXAの技術試験衛星「きく6号」搭載用として開発した技術をベースにしています。高い検出精度と信頼性が評価され、世界の衛星メーカーに採用されています。現在は通信・放送衛星市場で50%のシェアを得ています。