世界で超小型衛星が産業分野を含め有効に利用されつつある状況も踏まえ、大学、企業、JAXA の三位一体型で、各々の強みを生かし、革新技術にも挑戦する超小型衛星ミッションを、民間小型飛翔機会を活用して実現し、成果の産業・他事業への直結等により、新たな産業振興・宇宙利用拡大を目指します。また、スタートアップ企業の技術開発への挑戦機会創出、超小型衛星の技術・利用コミュニティ強化にも貢献するとともに、輸送サービス多様化を促進します。
応募されたミッション・アイデアに基づいてJAXAと提案者が役割と費用を分担し、共同研究で超小型衛星のミッションを実現します。JAXAはフェーズに応じて、5,000万~2億円(TBD)程度の共同研究費を分担します。
採択されたミッション・アイデアは、初年度に実現性を検討し、コンセプトを固めてプロジェクト計画を作成して頂きます。プロジェクト計画を審査し、ミッションが達成可能と判断された場合、衛星開発フェーズに移行します。尚、このプロジェクト計画を基にJAXAが打ち上げ輸送サービスを選定します。
原則として、JAXA と共同研究契約を締結することができる、日本の法令に基づいて設立された企業(団体等を含む)や大学等又は、事業の実施を予定している個人であること。複数の企業(団体等を含む)、大学等、又は個人での共同提案も可能です。
ただし、共同研究を実施する場合には、JAXA と法人間の契約を締結していただきます。個人では共同研究契約を締結することができませんので、契約までに法人化されること又は法人と連携することを前提にご提案ください。
公募要領公開 | 5月18日(水) |
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公募説明会 | 5月25日(水) |
公募受付開始 | 5月25日(水) |
公募〆切 | 6月30日(木) |
公募最終選定 | 8月末頃 ⇒ 9月末頃 |
共同研究開始 | 9月末頃 ⇒ 10月末頃 |
超小型衛星ミッション公募#1での提案に対し、JAXA共同研究実施部門による一次選考、ステアリングボード(外部有識者を含む)による最終選考を行い、以下のミッションを選定いたしました。
カテゴリー | 選定結果(※) | ミッション名 |
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衛星開発フェーズ | 九州工業大学 | 高精度姿勢制御6U衛星による宇宙可視光背景放射観測で探る天体形成史 |
FSフェーズ (フィージビリティ・スタディ・フェーズ) |
東京大学 | みどりの食料システムを支える衛星 (Green Food system support Satellite / GreFSat) |
STARs Space Service株式会社 | カーボンナノチューブ製テザーによる超低高度軌道維持 | |
青山学院大学 | ARICA-2 (AGU Remote Innovative Cubesat Alert system -2) |
(※)代表提案機関名のみ記載
応募のカテゴリー | |||
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フィージビリティ・スタディ・フェーズ | 衛星開発フェーズ | ||
応募 条件 |
計画の実現性 | 1年後に衛星開発を開始し、3年後に打上げることが可能であること。 | 共同研究開始後、すぐに衛星開発を開始し、2年後に打上げが可能であること。 |
衛星の規模 | 50kg以下 (それ以上は相談の上、判断) |
6U,12U (第1回目の募集のみ適用) |
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スコープ | 宇宙科学、地球観測、通信、測位、その他 | ||
打上げ | JAXAが指定した、打上げ輸送サービスを使用すること。 (詳細は7項:打上げに関する条件に記載) |
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体制 | 大学・企業・JAXA等が連携した提案とすること。但し、共同研究は原則として提案者(プロジェクト・マネージャ)とJAXAの2者間での契約となります。 | ||
その他 | 「衛星開発フェーズ」で応募頂いた提案に関しては、「フィージビリティ・スタディ・フェーズ」として対応可能かも同時に審査する。 | ||
「フィージビリティ・スタディ・フェーズ」で採用された提案は、毎年度計画しているフェーズ移行審査で採択されると「衛星開発フェーズ」に進むことができる。 | |||
採用予定数 | 2件〜3件 | 1件 | |
共同研究期間 | 1年 | 2年 | |
共同研究費用 | 最大500万円 | 5000万円〜2億円程度 |
共同研究費用には衛星運用に係る費用を含みません。
超小型衛星ミッション公募のWeb サイトに掲載する応募フォームにて、必要事項の入力の上、送信ください。
応募フォームに記入して頂いたメールアドレス宛にinfo@gigacc.comより、【提案書の送信方法】のメールが届きます。
メールに指定されるURLにアクセスして頂き、応募に必要な書類を送信ください。
尚、URLの有効期限はinfo@gigacc.comのメール到着後、1週間となります。有効期限が切れて提案書の提出ができな場合は、お手数になりますが、再度応募フォームより申請をお願いします。
様式1 | 超小型衛星ミッション提案書(必須、指定様式、PDF、10MB程度) |
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様式2 | 特許論文リスト(必須、指定様式、PDF、2MB程度) |
参考1 | ミッション達成までの全体スケジュール(必須、様式自由、PDF、2MB程度) |
参考2 | 企業概要(参画する企業分は必須、様式自由、PDF、2MB程度) |
参考3 | 補足資料(任意、様式自由、PDF、10MB程度) |
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提案者は超小型衛星ミッション提案書(様式1)を3.4 応募方法に従って作成してください。
提案者はJAXA共同研究実施部門の中で事前確認を実施の上、提案書を提出ください。JAXA共同研究実施部門のコンタクト先が判らない場合は、事務局が研究者の紹介を支援します。研究内容のミスマッチや研究者の負荷状況等により、共同研究実施部門の研究者が見つからない場合もございますので、ご了承願います。
提案者は応募〆切前にJAXA共同研究実施部門と事前調整を完了する必要がありますので、ご注意ください。
同研究実施部門は、小型衛星ミッション提案書について共同研究に関する「ミッションの意義価値の確認」、「技術的な成立性の評価」、「共同研究の可否判断」を行います。(必要に応じて対面にて実施します。)
事務局はステアリングボード(外部有識者を含む)による最終審査会を開催します。最終審査会では一次選考結果を踏まえて、産業振興上の意義・価値も含め総合的な評価を行います。(必要に応じて対面にて実施します。)
最終選考で選考された提案は、共同研究が内定し、共同研究の手続きに入ります。
採択内定となった提案については、共同研究の実施に向けて、JAXA とともに共同研究体制や役割分担、研究内容等、研究実施計画を改めて作成いただきます。
なお、この段階で研究計画の合意に至らない場合には本採択とならず契約締結できないことがありますので、ご了承ください。
共同研究実施部門により研究実施計画の採択がなされます。
事務局から共同研究実施部門へ予算手続きが行われます。
研究実施計画に基づき、共同研究契約を行います。各契約はJAXA が提示する契約書条文にて締結することとします。契約内容に合意いただけない場合には本採択となりませんのでご了承ください。なお、原則として共同研究は提案者(プロジェクト・マネージャ)の所属する機関とJAXAの2者間での契約となります。
共同研究契約を締結後、研究を開始します。
フェーズ移行審査(Step 9)を通過した場合、共同研究は、最終報告(Step12)まで継続します。
提案者には超小型衛星利用シンポジウム等で状況を適宜報告して頂きます。
なお、四半期に1回程度の頻度で共同研究実施部門の担当者および提案者は、事務局を交えた定例会議を実施します。
提案者は衛星開発の事前準備・取りまとめを行い、フェーズ移行審査へ向けてプロジェクト計画と事業化計画を作成してもらいます。プロジェクト計画には衛星開発に向けた概念設計等の準備が完了していることが判るように記載します。事業化計画には日本の宇宙利用拡大による産業振興へどのように貢献するかを記載します。
事務局はフェーズ移行審査会を開催し、プロジェクト計画と事業化計画を確認することで衛星開発フェーズへの移行可否を判断します。(審査会は対面にて行います。)
提案者には2年程度で衛星を開発・製造して頂きます。この他、提案者は取りまとめとして、プロジェクト・マネジメント、インタフェース調整、周波数調整、宇宙活動法等の対官調整や適合性確認試験・審査、安全審査等を実施して頂きます(詳細は別途)。
提案者はインタフェース調整で設定した計画に従って、衛星を打上げ輸送サービス事業者へ引渡します。打上げ輸送サービス事業者は衛星を打上げ、指定の軌道まで輸送します。
提案者は打上げ後、3ヵ月以内に結果を事務局へ報告します。
衛星初期運用における実証データの取得、評価まで(最大で1年程度)は共同研究契約を継続します。2年目以降は状況に応じてJAXAにて共同研究継続要否を判断します。衛星の運用費は提案者負担となります。
継続前の共同研究契約の終了時点で最終報告をして頂きます。ミッション終了時にも別途成果報告をお願いします。