超小型衛星ミッション公募#2での提案に対し、JAXA共同研究実施部門による一次選考、ステアリングボード(外部有識者を含む)による最終選考を行い、以下のミッションを選定いたしました。
カテゴリー | 選定結果(※) | ミッション名 |
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FSフェーズ (フィージビリティ・スタディ・フェーズ) |
金沢大学 | 宇宙天気の三次元計測と能動的放射線帯制御に向けたプラズマ波動の長距離伝搬機構の解明 |
東京工業大学 | 超小型ソーラーセイルによる姿勢・軌道統合制御(東京工業大学の本プログラム紹介HP) |
(※)代表提案機関名のみ記載
世界で超小型衛星が産業分野を含め有効に利用されつつある状況も踏まえ、大学、企業、JAXA の三位一体型で、各々の強みを生かし、革新技術にも挑戦する超小型衛星ミッションを、民間小型飛翔機会を活用して実現し、成果の産業・他事業への直結等により、新たな産業振興・宇宙利用拡大を目指します。また、スタートアップ企業の技術開発への挑戦機会創出、超小型衛星の技術・利用コミュニティ強化にも貢献するとともに、輸送サービス多様化を促進します。
応募されたミッション・アイデアに基づいてJAXAと提案者が役割と費用を分担し、共同研究で超小型衛星ミッションを実現します。採択されたミッション・アイデア(3件程度)は、初年度にフィージビリティ・スタディ(FS)フェーズにて実現性を検討し、コンセプトを固めてプロジェクト計画と事業化計画を作成して頂きます。1年後にフェーズ移行審査を実施し、FSフェーズのミッション・アイデアの中から1件が衛星開発フェーズに移行できます。尚、打上げ輸送サービスはFSフェーズで作成頂いたプロジェクト計画を基にJAXAが選定します。JAXAはFSフェーズに最大500万円、衛星開発フェーズに移行したミッション・アイデアには5,000万~2億円程度の共同研究費を分担します。
原則として、JAXA と共同研究契約を締結することができる、日本の法令に基づいて設立された企業(団体等を含む)や大学等又は、事業の実施を予定している個人であること。複数の企業(団体等を含む)、大学等、又は個人での共同提案も可能です。
ただし、共同研究を実施する場合には、JAXA と法人間の契約を締結していただきます。個人では共同研究契約を締結することができませんので、契約までに法人化されること又は法人と連携することを前提にご提案ください。
公募要領公開 | 5月17日(水) |
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公募説明会(Zoomにて実施) | 5月19日(金) |
応募フォームによる応募予定者の受付開始 | 5月19日(金) |
提案書の受付開始(GigaCCファイル受付サービス) | 6月16日(金) |
提案書の提出〆切 | 6月23日(金) |
公募結果の発表 | 9月中旬頃 ⇒ 10月下旬頃 |
共同研究開始 | 10月中旬頃 ⇒ 11月中旬頃 |
募集スケジュールは、都合により⼀部変更になる可能性があります。
応募のカテゴリー | |||
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フィージビリティ・スタディ・フェーズ | |||
応募 条件 |
計画の実現性 | 1年後に衛星開発を開始し、3年後に打上げることが可能であること。 | |
衛星の規模 | 50kg以下 (それ以上は相談の上、判断) |
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スコープ | 宇宙科学、地球観測、通信、測位、その他 | ||
テーマ | JAXA研究開発部門と共同研究する場合は公募要領の資料2に示すテーマとする。 テーマ(概要説明資料).PDF | ||
打上げ | JAXAが指定した、打上げ輸送サービスを使用すること。 (詳細は7項:打上げに関する条件に記載) |
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体制 | 大学・企業・JAXA等が連携した提案とすること。但し、共同研究は原則として提案者(プロジェクト・マネージャ)とJAXAの2者間での契約となります。 | ||
その他 | 「衛星開発フェーズ」で応募頂いた提案に関しては、「フィージビリティ・スタディ・フェーズ」として対応可能かも同時に審査する。 | ||
「フィージビリティ・スタディ・フェーズ」で採用された提案は、毎年度計画しているフェーズ移行審査で採択されると「衛星開発フェーズ」に進むことができる。 | |||
採用予定数 | 2件〜3件 | ||
共同研究期間 | 1年 | ||
提供資金 | 共同研究費用として最大500万円 |
提案書類の提出にはGigaCCファイル送信サービスを使用して下さい。
ホームページの応募フォームにてメールアドレスを連絡ください。事務局より連絡いただいたメールアドレス宛に、応募〆切の1週間前に、GigaCCのメールを送信します。GigaCCに記載のURLを開いて、提出するファイルをアップロードしてください。
様式1 | 超小型衛星ミッション提案書(必須、指定様式、PDF) [2023年5月19日改訂] |
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様式2 | 特許論文リスト(必須、指定様式、PDF) |
様式3 | JAXA共同研究実施部門情報(必須、指定様式、PDF) |
様式4 | 大学・企業研究者情報(必須、指定方式、PDF) |
参考1 | ミッション達成までの全体スケジュール(必須、様式自由、PDF) |
参考2 | 企業概要(参画する企業分は必須、様式自由、PDF) |
参考3 | 補足資料(任意、様式自由、PDF、10MB程度) |
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応募されたミッション・アイデアに基づいて JAXA と提案者が役割と費用を分担し、共同研究で超 小型衛星ミッションを実現します。採択されたミッション・アイデア(3 件程度)は、初年度にフィージビ リティ・スタディ(FS)フェーズにて実現性を検討し、コンセプトを固めてプロジェクト計画と事業化計画 を作成して頂きます。1 年後にフェーズ移行審査を実施し、FS フェーズのミッション・アイデアの中か ら 1件が衛星開発フェーズに移行できます。尚、打上げ輸送サービスはFSフェーズで作成頂いたプ ロジェクト計画を基に JAXA が選定します。JAXA は FS フェーズに最大 500 万円、衛星開発フェー ズに移行したミッション・アイデアには 5,000 万~2 億円程度の共同研究費を分担します。 (原則として共同研究費用には衛星運用に係る費用を含みません。 )
提案者は超小型衛星ミッション提案書(様式1)を3.4 応募方法に従って作成してください。
提案者はJAXA共同研究実施部門の中で事前確認を実施の上、提案書を提出ください。JAXA共同研究実施部門のコンタクト先が判らない場合は、事務局が研究者の紹介を支援します。研究内容のミスマッチや研究者の負荷状況等により、共同研究実施部門の研究者が見つからない場合もございますので、ご了承願います。事前調整の実施を以って本プログラムの採択を保証するものではございませんのでご了承ください。
共同研究実施部門の一つである研究開発部門は、テーマを指定しておりますので資料2を確認してください。
提案者は応募〆切前にJAXA共同研究実施部門と事前調整を完了する必要がありますので、ご注意ください。
共同研究実施部門では「ミッションの意義価値の確認」、「技術的な成立性の評価」、「共同研究の可否判断」を実施、外部有識者を含むステアリングボードでは産業振興上の意義・価値も含め総合的な評価を行います。(必要に応じて対面にて実施します。)
審査・選考された提案は、共同研究が内定し、共同研究の手続きに入ります。
採択内定となった提案については、共同研究の実施に向けて、JAXA とともに共同研究体制や役割分担、研究内容等、研究実施計画を改めて作成いただきます。
なお、この段階で研究計画の合意に至らない場合には本採択とならず契約締結できないことがありますので、ご了承ください。(研究開発部門の場合は一次審査にて研究実施計画書を作成して頂きます。)
覚書(新事業促進部)と共同研究契約(共同研究実施部門)を締結します。各契約はJAXA が提示する覚書・契約書条文にて締結 することとします。契約内容に合意いただけない場合には本採択となりませんのでご了承ください。なお、原則として覚書、及び 共同研究は提案者(プロジェクト・マネージャ)の所属する機関とJAXAの2者間での契約となります。
共同研究契約を締結後、研究を開始します。
フェーズ移行審査(Step 9)を通過した場合、共同研究は、最終報告(Step12)まで継続します。
提案者には超小型衛星利用シンポジウム等で状況を適宜報告して頂きます。
なお、四半期に1回程度の頻度で共同研究実施部門の担当者および提案者は、事務局を交えた定例会議を実施します。
提案者は衛星開発の事前準備・取りまとめを行い、フェーズ移行審査へ向けてプロジェクト計画と事業化計画を作成してもらいます。プロジェクト計画には衛星開発に向けた概念設計等の準備が完了していることが判るように記載します。事業化計画には日本の宇宙利用拡大による産業振興へどのように貢献するかを記載します。
事務局はフェーズ移行審査会を開催し、プロジェクト計画と事業化計画を確認することで衛星開発フェーズへの移行可否を判断します。(審査会は対面にて行います。)
提案者には2年程度で衛星を開発・製造して頂きます。この他、提案者は取りまとめとして、プロジェクト・マネジメント、インタフェース調整、周波数調整、宇宙活動法等の対官調整や適合性確認試験・審査、安全審査等を実施して頂きます(詳細は別途)。
衛星開発フェーズに選定された企業・大学等から、希望がある場合には国際宇宙大学(ISU : International Space University)のSSP(Space Studies Program)への参加を推薦します。
詳細は8項:国際宇宙大学(ISU)のSSPへの派遣についてに記載
提案者はインタフェース調整で設定した計画に従って、衛星を打上げ輸送サービス事業者へ引渡します。打上げ輸送サービス事業者は衛星を打上げ、指定の軌道まで輸送します。
提案者は打上げ後、3ヵ月以内に結果を事務局へ報告します。
衛星初期運用における実証データの取得、評価まで(最大で1年程度)は共同研究契約を継続します。2年目以降は状況に応じてJAXAにて共同研究継続要否を判断します。衛星の運用費は提案者負担となります。
継続前の共同研究契約の終了時点で最終報告をして頂きます。ミッション終了時にも別途成果報告をお願いします。
2023.5.29 ミッション公募#2説明会において頂いた質疑応答として、Q32~Q47を追加しました。
2023.5.17 Q25の回答を更新しました。
以下、追加しました。(2023年5月29日)