JAXA

打上げ輸送サービス選定

JAXA-SMASH (JAXA-Small Satellite Rush = 産学官による輸送/超小型衛星ミッション拡充プログラム)では毎年、超小型衛星ミッション公募を実施し、衛星開発フェーズに選定されたミッションは2年間で超小型衛星を開発する計画です。これら超小型衛星はJAXAが選定した打上げ輸送サービスで打上げます。この打上げ機会の拡充は、「中小・スタートアップ企業の宇宙産業への参入促進及び事業化支援(宇宙基本計画4.(4)(c)及び宇宙基本計画工程表13.技術・産業・人材基盤の強化②)」に寄与することを目的としたものです。



基本協定締結事業者の選定について

基本協定への初回応募事業者について締結要件を確認した結果、以下の事業者様と基本協定を締結することと致しました。


  • 三井物産エアロスペース 株式会社
  • インターステラテクノロジズ 株式会社
  • スペース ワン 株式会社
  • Space BD 株式会社

なお、基本協定締結事業者に関しては引き続き通年で応募を受付けています。
応募詳細については下記の「基本協定の公募」の項目を参照してください。



段階的調達スキームの概要

打上げ輸送サービス事業者に関する段階的調達のスキームの概要は以下の通りです。

  • ① 公募にて基本協定を締結する事業者を複数選定し、基本協定を締結
  • ② 打上げ衛星毎に別途設定した打上げ条件を、基本協定締結事業者に提示
  • ③ 受注意思のある基本協定締結事業者の中から1者を選定し、発注契約を締結

図1 段階的調達スキームの流れ



打上げ輸送サービス調達の当面の想定スケジュール

FY2023
12 1 2 3
基本
協定
公募 選定 協定
以降通年募集
個別
契約
打上げ  
FY2024
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
基本
協定
    
個別
契約
選定
   
2025年3月以降 打上げ
打上げ インタフェース調整  

RFI#1(完了)RFI#1の詳細

1.情報提供要請対象

日本国内での超小型衛星打上げを計画している、または同衛星の宇宙への輸送能力を保有する打上げ輸送サービス事業者を対象とします。(注:情報を頂いた提供者すべてが、基本協定の対象に入るとは限りません。)


2.要請事項

2-1、2-2の全ての項目について、情報提供をお願いします。情報が無い項目には「無し」と記入してください。  


  • 2-1.

    段階的調達について、その目的、概要等別紙 のとおりです。当該スキームについてご意見あれば様式自由で情報提供をお願いします。


    2-2.

    提供中、又は提供を予定している輸送サービスの情報提供をお願いします。現段階で明確でない項目には何時頃に明確になるかを記載してください。


    (1)使用するロケット

    (2)ユーザーズ・ガイド

    ユーザーズ・ガイド、または相当情報の提示(図2の項目)


    打上げ能力

    • 対応可能なサイズ・形状・ユニットなど
    • 重量
    • 投入可能な軌道・姿勢
    • 投入精度

    環境条件

    • 温度
    • 湿度
    • 清浄度
    • 圧力
    • 振動
    • 音響
    • 衝撃

    その他制約条件

    • 揮発物
    • 電磁波
    • 清浄度
    • 重心

    インタフェース情報

    • 機械的インタフェース
    • 結合部寸法
    • 包絡域
    • 外力(分離力)
    • 液体的インタフェース
    • 空調条件
    • 電気的インタフェース
    • コネクタ型式
    • 信号

      衛星放出機構

      打上げ場所 *

      スケジュール

      • 契約〜打上げスケジュール
      • 射場スケジュール

      衛星への要求事項

      • 適合確認審査
      • 安全審査
      • 試験・解析等のレポートの提出

      *) JAXA射場利用の場合、その際に必要なJAXAとの契約、JAXA作業も併せて記載下さい。

      図2 ユーザーズ・ガイドの項目

    • (3)価格・提供サービス
      • ① 打上げ標準価格
      • ② 価格に含まれるサービスの内容
      • ③ 計画しているオプションサービスと価格
    • (4)サービス提供予定時期、頻度
      • ① 打上げ開始時期
      • ② 打上げ回数/年等
    • (5)契約~打上げのリードタイム
      • ① 契約~打上げまでの期間
      • ② 契約~打上げまでの工程表(どんな作業が必要と考えているか)
    • (6)衛星側とのインタフェース情報

      基本協定段階でロケット側に提供が必要な衛星の情報

    3.RFI#1 の詳細日程

    RFI#1は終了しました。

    提供された情報の取扱いや、留意事項は「RFI#1実施要領」をご確認下さい。





    RFI#2(完了)RFI#2の詳細

    1.情報提供要請対象

    以下に該当する日本の法令に基づき設立された企業を対象とします。

    • 日本国内での超小型衛星打上げを計画している、または同衛星の宇宙への輸送能力を保有する打上げ輸送サービス事業者(「きぼう」からの超小型衛星放出サービスを提供する事業者を含む)

    2.要請事項

    段階的調達にあたり、下記に示す基本協定締結に係る要件、各打上げ事業者と締結する予定の基本協定書案及び個別契約者選定にあたって考え方についてご意見があれば、実施要領の別紙-2(※)示すフォーマットにて情報提供をお願いします。
    なお、(2)の基本協定書案については、情報提供の応募者に別途GigaCCのダウンロード用リンクを、メールにて送付します。


    (1) JAXA-SMASH 打上げ輸送サービスに関する基本協定締結の要件について (実施要領 別紙‐1(※))
    (2) 打上げ輸送サービス調達に関する基本協定書案


    ※ 実施要領(含む別紙‐1、別紙-2)については3項よりダウンロード願います。


    また、上記にて提供いただくご意見を正確に理解するための参考として、各社にて有する(または検討中の)打上げ輸送サービス契約(LSA)の雛形の提供をお願いいたします。


    3.RFI#2 の詳細日程

    RFI#2は終了しました。
    提供された情報の取扱いや留意事項は「RFI#2実施要領」をご確認下さい。




    基本協定の公募

    1.応募資格

    以下を全て満足する日本国内の企業であることを応募資格とします。

    • (1) 日本の法令に基づき設立された企業であること
    • (2) ペイロードの軌道投入について、日本国内からの打上げ、日本国籍を有する船舶若しくは航空機に搭載された打上げ施設からの打上げ、ないしはISS 日本モジュールからの放出により行われること
    • (3) 2項に示す技術的要件を満足すること。

    2.技術的要件

    本件に係る基本協定の締結に必要な技術的要件は以下の通りです。


    • (1) ペイロードの軌道投入について、ISS日本モジュールからの放出によらない場合
      以下に示す①及び②両方の要件を満たすこと。
      • ① 打上げに用いる機体について、既に軌道上へのペイロードの投入実績があること。または、ペイロードの投入実績が無い場合、技術的要件として、以下のいずれかを満たしていること。
        • (a) 打上げに用いる機体について、宇宙活動法に基づく型式認定を取得していること。
        • (b) 打上げに用いる機体について、宇宙活動法に基づく型式認定に関する応募日から5年以内の妥当な取得計画を提出できること。または、認定制度を使用しない場合、打上げ許可に関する応募日から5年以内の妥当な取得計画を提出できること。
          (妥当な取得計画の例:第三者に認められた機体開発計画など)
      • ② 打上げを行う予定の射場設備について、以下のいずれかを満たしていること。
        • (a) 当該射場設備について、宇宙活動法に基づく型式認定を取得していること。または、認定制度を使用しない場合、打上げ許可の取得実績があること。
        • (b) 当該射場設備について、宇宙活動法に基づく型式認定に関する応募日から5年以内の妥当な取得計画を提出できること。または、認定制度を使用しない場合、打上げ許可に関する応募日から5年以内の妥当な取得計画を提出できること。
          (妥当な取得計画の例:第三者に認められた射場整備計画など)

    • (2) ペイロードの軌道投入について、ISS日本モジュールからの放出による場合
      打上げ輸送サービスを提供する事業者として、既に軌道上へのペイロードの投入実績があること。

    3.打上げ事業者の区分について

    本打上げ輸送サービスの選定にあたっては、JAXA-SMASHの目的に鑑み、基本協定締結対象となる打上げ事業者を以下の2区分に分類します。複数の軌道投入手段を持つ打上げ事業者については、軌道投入手段別に以下の区分に分類します。
    発注契約においては、これら区分の内、打上げ事業者Aを優先的な契約対象とします。


    • (1) 打上げ事業者A
      打上げに用いる機体が、以下の全てを満たす打上げ事業者。
      • (a) 日本国内のロケット開発事業者(日本の法令に基づき設立された企業であって、その事業活動に係る主たる技術開発及び意思決定のための拠点を日本国内に有する者)が機体全体のシステム設計を行い、  開発した機体であること。なお、国外事業者と共同で開発した場合は、国内事業者がシステム設計を含めた機体開発において主たる役割を果たしていること。
      • (b) 新たに開発された機体であること。
      • (c) 打上げに用いる機体が基幹ロケット(H3ロケット、H-IIAロケット、イプシロンロケット)ではないこと。

    • (2) 打上げ事業者B
      打上げ事業者Aを除く打上げ事業者。

    4.スケジュール

    (1)初回受付

    初回公募の応募受付は終了しました。

    応募〆切(初回受付分) 2024年1月10日(水)
    選定 ~2024年1月末日
    基本協定書締結 ~2024年2月末日

    スケジュールに変更がある場合は本ページにてお知らせします。


    (2)初回以降受付

    本基本協定については、初回公募以降も通年で応募を受付けます。
    初回公募以降の選定スケジュールについては、個別の応募者に別途連絡します。


    5.公募説明会

    公募説明会は終了しました。


    6.応募方法

    応募に係る書類の提出にはGigaCCファイル送信サービスを使用します。以下リンク先の応募フォームにてメールアドレス等必要事項を連絡ください。連絡いただいたメールアドレス宛に、事務局からGigaCCのメールを送信します。GigaCCに記載のURLを開いて、提出するファイルをアップロードしてください。
    応募時に必要な書類については、8項に示す応募要領を参照願います。



    7.問い合わせ

    以下の問合せフォームより問合せをお願いします。



    8.その他

    提供された情報の取扱いや、留意事項は「応募要領」をご確認下さい。




    Q&A過去にあったご質問

    今回の打上げ対象衛星は2022年の1回目衛星公募で採択された九工大およびFSに採択された3件の内の1機の計2機が対象でしょうか? 
    ご質問の案件も含めて、2024年度以降、1年に1回程度の打ち上げを計画しています。
    基本協定は当該2機以降の後続の打ち上げも含みます。
    個別契約は、1回ずつ契約(2024年度は九工大案件が対象)となります。
    2023年の2回目衛星公募で採択された衛星の打上げ手段は別途RFIからやるのか?(=今回のRFIはあくまで1回目で採択された衛星の打上げ手段用か)
    2回目以降の打ち上げについても基本協定締結企業内から選定するため、RFIは実施しません。なお、基本協定締結企業について、今回は公募に締切を設けますが、以降は通年で受付ける予定です。
    個別契約時には基本協定を結んでいる事業者の中から、RFPという形ではなく、JAXAが選定するのか?
    基本協定締結企業の中からJAXAが選定します。
    選定においては、受注意思確認時点でJAXAが示した衛星毎の選定基準に基づき、競争的手法により選定します。
    (当たり前ですが念のため)国産ロケットが対象でしょうか
    日本国内から打ち上げるロケットであれば、国産ロケット以外も対象とする計画です。基本協定締結に係る条件の詳細は、応募要領に記載していますのでご確認ください。
    基本協定を結んだが、個別契約では打上げ時期等があわない場合は、見積提示ができないことも想定されるがペナルティはあるか?
    ペナルティはありません。
    満たすべき技術的要件の具体的な中身については情報がありますでしょうか? 
    技術的要件の内容については、上記「基本協定の公募」の2項を参照願います。
    打ち上げ時期については2024年12月以降とのことですが、遅くてもいつまでなどの期限はありますでしょうか? 
    打上げ時期については、個別契約時に詳細な期限を決定します。ここで記載している時期は、最速の日程として提示させて頂いたものです。
    国内から打上げをする海外製ロケットは対象外となるでしょうか?
    現時点、国内から打ち上げるロケットを活用し、日本企業が打上げサービスを展開する場合は、対象とする計画です。
    応募締め切りから選定までの間にヒアリングなど発生するのでしょうか?
    基本的にはヒアリングは行いませんが、提出頂いた書類に不明点がある場合など、事務局より問い合わせを行う可能性があります。
    基本協定の内容は2月中に交渉を行うという理解でよろしいでしょうか?
    基本協定の内容については、基本的に変更を行う計画はありません。
    なお、基本協定の内容は各社共通となるため、仮に内容変更が必要となった場合には、2月末までの期間にて協定を締結する(又はしている)各社の合意を得た上で、内容変更することとなります。
    基本協定の提出書類の内、協定参加申請書について、押印する箇所が設けられているが、会社側の捺印まで必要となりますでしょうか? また、日付については何を記入すればよろしいでしょうか?
    押印については省略可とします。押印を省略した場合は、所属・役職・氏名の記名の下に「押印省略」と記載し、それをPDFに変換の上送付願います。
     また、 申請日付については記入日、ないしは提出日を記入して下さい。
    基本協定の提出書類の内、基本協定申請補足情報の(6)の「機体開発年度」とは何でしょうか? また、どの部分の補足説明に必要な情報でしょうか?
    「機体開発年度」とは、当該機体が技術的に打上げ可能となった年度という意味です。機体開発完了審査(又は相当する確認プロセス)日、ないしは1号機(試験機)打上げ日の早い方の年度としてください。
     本情報は打上げ事業者区分の決定のために、新たに開発された(またはされる)機体かどうかを確認するものです。従って、回答は年度単位の荒いもので十分です