2020年春に
人工流れ星イベントを開催
蒲池氏:今回の導電性テザーの研究は、宇宙空間の利用を促進するために必要となります。我々の会社、株式会社ALEは、「人工流れ星」をビジネス化する取り組みで知られています。これには背景があり、人工流れ星を使って高層大気の研究をしたり、エントリーする軌道を正確に予測する技術を見つけたりといった、科学貢献を本来の目的としています。
これらを継続的に研究するためには、資金が必要です。その調達をエンターテイメントという形で行おうとしているわけです。「科学とエンターテイメントの両立による宇宙技術の革新」をコンセプトに、エンターテイメントと科学発展の両輪で事業に取り組む会社を目指しています。
つい先日、JAXAの支援を受けて、イプシロンロケット4号機に小型実証衛星「革新的衛星技術実証機1号機」を搭載し、打ち上げました。分離に成功し、現在ミッション軌道上への移動を続けています。今年の夏にはもう1機を直接低軌道に打ち上げて、ミッションに臨みます。
人工流れ星の最初のイベントは、2020年春、広島・瀬戸内で開くことを予定しています。これがうまくいけば、世界初の人工流れ星イベントとなるのではないでしょうか。