均一組成・大口径・長尺の固溶体結晶の作製技術

想定される用途:球状レンズ等の光学部品製造/内視鏡先端のレンズ/結合用レンズ(半導体から出射した光束を集光し、光ファイバーに結合させる球レンズ)/ソリッドイマ―ジョンレンズ(明るさや解像力を増加させるレンズ)
液体を容器にいれて急冷すると、容器壁から固化が始まるために粉末状や薄片状のガラスしか得られません。
しかし、ガス浮遊炉を使用し材料を容器に接触させずに溶かすことで、純粋かつ高屈折率な塊状のチタン系ガラスを製造することが可能になります。
国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」では、無重量環境を利用した浮遊炉(※1)で、純粋なガラス(※2)や結晶(※3)を生成する実験を行っています。
本技術は、きぼうでの実験技術を応用し、高屈折率なガラス材料でありながらガラス化が困難と言われる酸化チタンをガス浮遊炉(※4)で溶かすことで、純粋なチタン系ガラスを簡易に製造するものです。
(※1) 材料を空中に浮遊させた状態で、溶かしたり固めたりできる装置
(※2) 構成する原子の配列が不規則な固体
(※3) 構成する原子の配列が規則的な固体
(※4) ガスで材料を空中に浮遊させる装置
特許番号 | 特許第4953234号 |
---|---|
発明名称 | チタン系酸化物ガラスおよび その製造方法 |