高速通信かつ超カバレッジ拡張を実現する6G非地上ネットワークに向けた小型軽量かつ大面積な展開膜上のKa帯フェーズドアレイ無線機の開発状況および宇宙実証について、取り組みを紹介する。
概要
本技術で何が実現できるか
現状のStarlinkのような衛星コンステレーションから、さらなる衛星の小型軽量化、および通信方向を全方位へと拡張することで、どんな場所でも、誰もが容易に衛星通信網を利用した非地上ネットワークにつながることができる6G時代を切り拓く。
実現のキーとなる要素技術
・カスタム開発した低消費電力、高放射線耐性な無線IC
・小型軽量化を実現する展開型フェーズドアレイアンテナ技術
・展開アンテナの非平面性補償技術
機器のスペック
重量:1面あたり2kg
サイズ:1面あたり4㎡
消費電力:1素子あたり40mW
通信速度:10Gbps
周波数:Ka帯
機器のイメージ図
開発状況・計画
2022年度:革新的衛星技術実証3号機によりKa帯展開膜16素子フェーズドアレイ無線機の宇宙実証予定
2025年度:さらなる大規模化・軽量化を実現する展開膜フェーズドアレイ無線機の宇宙実証
2027年度:Ka帯展開膜フェーズドアレイ無線機の実用化