中・大型探査機打ち上げへの相乗り機会に律速されてきた超小型深宇宙探査機ミッションをより高頻度に実現するため,安全性と推進能力を両立したキックモーターを超小型衛星に搭載可能な汎用的な推進モジュールとして研究開発するとともに,それに対応可能な超小型探査機システムを開発中である.これにより,今後打ち上げ機会が期待できるGTOや月遷移軌道等への相乗り機会を活用し,超小型衛星自身が深宇宙空間へ脱出し,小惑星や火星等の探査が高頻度に実現されることが期待される.
概要
本技術で何が実現できるか
今後打ち上げ機会が期待できるGTOや月遷移軌道等への相乗り機会を活用し,超小型衛星自身が深宇宙空間へ脱出し,月,小惑星,火星等の探査が高頻度に実現されることが期待される.
実現のキーとなる要素技術
・安全性と性能を両立した高性能な超小型軌道変換推進系(ハイブリッドロケットを想定)
・高推力推進系を駆動可能な超小型探査機の軌道姿勢制御システム
機器のスペック
一例として,
サイズ:50cm(衛星+推進系)
質量:50kg(衛星+推進系)
(うち,観測装置等のペイロードが10kg程度)
ΔV能力:1000m/s程度
機器のイメージ図
開発状況・計画
・FY2022:探査機システム/推進系詳細設計,地上試験によるコア技術実証
・FY2023~:技術実証ミッションに向けたフライトモデル開発