平成24年度採択案件/ビジネス提案型(旧制度)

共同研究実施体制

ユニットリーダー:公益財団法人日本ユニフォームセンター ESH業務推進課 課長 谷山 洪栄
ユニットメンバー:帝国繊維株式会社 繊維営業部 次長 園部 修
         株式会社エイ・イー・エス ディレクタ 皆藤 達也
JAXA研究者:有人宇宙環境利用ミッション本部 有人宇宙環境利用プログラム・SE室 
開発員 和田理男、川瀬暁


共同研究の背景及び概要

JAXA宇宙用冷却下着の持つ高冷却効率性能の民生転用化に向けて、特に消防分野への実現の見通しを得るために共同研究をおこなう。

JAXA宇宙服研究にて製作された宇宙用冷却下着は冷却効率を向上させるために、身体への高い密着性が得られる基布の表面にチューブを配し、チューブ内に冷却水を循環させる方式である。また質量低減の解析及び評価結果をもとに研究された冷却水チューブの長さ及び配置の最適化がなされている。

暑熱環境下での作業を強いられる作業従事者は多く存在するが、特に消防や災害対応に従事する消防士等は防火・作業服内に熱がこもる状況で活動をしなくてはならない。従って、身体への密着性が高く冷却効率の高いJAXA宇宙用冷却下着の技術は、消防分野の作業環境の改善に大きく貢献できる可能性が高い。


INTERVIEW

インタビュー

次世代最先端宇宙服の技術で、熱中症対策の決め手となる冷却下着を開発!!

公益財団法人 日本ユニフォームセンター
公益部門営業課課長兼 ESH業務推進課長
谷山 洪栄 氏

JAXAが研究を進めてきた、先端素材・縫製・被服設計・精密加工等の国産技術を集約した「次世代最先端宇宙服の研究」に、平成20年度から参画。ユニフォーム研究で培った、パターン設計や縫製技術でJAXAの次世代先端宇宙服用冷却下着研究をサポートしてきた日本ユニフォームセンターが、その研究成果を活用して開発したのが『冷却下着ベスト型』だ。軽くて動きやすい、これまでにない高性能な冷却下着をどのように実用化させたのか、現場の方に伺った。