2006年11月2日、東京大学本郷キャンパスで、異色のファッションショーが行われた。テーマは「宇宙旅行」。2008年末頃のフライト開始を目指す米国のロケットプレーン・キスラー社の宇宙旅行用公式ウェアを制作するデザイナーを選ぼうという「スペース・クチュール・デザインコンテスト」の最終審査だ。コンテストの実行委員長は最先端の科学やテクノロジーを取り入れたファッションを発表し続け、 JAXA宇宙オープンラボで「宇宙ウェア開発ユニット」活動を行っている、デザイナーの松居エリ氏。普遍的な美を追求する過程で科学に出会ったという松居氏に、宇宙とファッションの可能性について伺った。