厳しいキャビテーション(空洞現象)発生下でのロケットエンジン用ターボポンプの性能を試験
ロケットエンジン用ターボポンプは、主羽根車の手前にインデューサと呼ばれる羽根車を装着して沸騰しやすい液体酸素(沸点-183℃)、液体水素(同-253℃)を吸込み、主羽根車で液体を昇圧する重要な機械です。
極低温先進ターボポンプ試験設備は、極低温流体の液体窒素(同-196℃)を用いて、厳しいキャビテーション(空洞現象)発生下でのインデューサやポンプ(インデューサ+主羽根車)の性能を調べる試験設備です。
液体窒素試験は、真空ポンプと温度制御機構により、幅広い温度(氷点(-210℃)近くの温度から沸点近くの温度)での試験が可能です。
部署 | 第一宇宙技術部門 |
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設置場所 | 角田宇宙センター |
インデューサー試験 | 試験流体: 液体窒素 最高回転数: 35,000 rpm 最大流量: 180リットル/秒 最大圧力: 4.0MPa インデューサー直径: 約150mm |
ポンプ試験 | 試験流体: 液体窒素 最高回転数: 22,000 rpm 最大流量: 50リットル/秒 最大圧力: 20 MPa インペラ直径: 約170 mm |
電動機出力/回転数 | 1,400kW/3,000rpm |
完成年度 | 平成15年度 |