宇宙開発に取り組む方向けの学習テキスト

今後、東南アジアを含む国々で、宇宙開発への参画が活発化することが予想されます。
それらの国々を始めとして、これから宇宙開発に取り組む方に向けた宇宙開発の概要を学べる教材(日・英)を整備しました。
日本の技術力のアピールや、フロントエンド・バックエンドの付加価値提供等にご利用いただけます。

カリキュラム一覧

教材番号 教材名 概要 受講時間
01 プロジェクトマネージメント手法 プロジェクトマネージメントの基本的事項である計画立案、コスト管理、スケジュール管理、リスク管理、審査会等についての概念を習得する。 1時間
02 システムエンジニアリング 大型システムの構築に重要となっているシステムエンジニアリングについて、システムエンジニアリングの考えの基本的事項であるV字カーブや段階的プロジェクト計画法等のシステムエンジニアリングの概要を学ぶ。 1時間
03 管理プログラム概論 宇宙機用製品の安全性、信頼性、品質などを確保するための手法や管理法(信頼性管理プログラム、品質管理プログラム、コンフィギュレーション管理、安全管理プログラム)について概説するととに、製品の信頼性、品質に直結する電気・電子・電気機構部品の適切な選定、調達、評価の方法(部品プログラム)についても概説する。 2時間
04 宇宙開発概論 ロケットや人工衛星開発の黎明期やアポロ計画等の大型プロジェクトなどの過去の宇宙開発史を概観するとともに、宇宙環境利用、ロケット技術、人工衛星の軌道・運動および宇宙機システムの簡単な原理について学ぶ。また、各国の宇宙開発利用の現状、国連宇宙法等について概観する。 2時間
05 衛星概要 人工衛星の基本的な原理や仕組み、打ち上げから軌道配置までの代表的な流れ、人工衛星の代表的なミッションの種類やミッション遂行に必要な軌道の種類、各サブシステムの役割と必要な要件についての概要を学ぶ。 1時間
06 人工衛星試験概論 人工衛星開発における試験の目的(重要性、役割)、試験の構成及び試験に際して必要な事項等について理解する。
試験標準の役割、制定までの経緯及び要求内容の概要を概観することで試験標準の使い方を学ぶ。
また、外国の試験標準に関して概観することで各国の試験標準への取り組みと日本の標準との関係を知る。
2時間
07 人工衛星通信、ナビゲーション概論 人工衛星における電波利用の代表的な事例である人工衛星通信(中継)およびGPSとして一般にも知られているナビゲーション(衛星測位)に関する技術について概説する。
人工衛星通信では、主に静止軌道上の通信人工衛星について、人工衛星の概要、多元接続方式、人工衛星中継システム、地上システムの概要について解説し、人工衛星通信の理解を深める。
ナビゲーションについては、衛星信号を用いた基本的な位置決定の基本的な仕組みや衛星ハードウェア・軌道等の技術的説明を行う。また、各国が運用する世界の衛星測位システムの紹介や相互運用性(インターオペラビリティ)について紹介する。
1時間
08 リモートセンシング概論 リモートセンシングの基本原理、電磁波の特性、リモートセンシングデータの種類、解像度、最新の動向についてなど、リモートセンシング全般について学ぶ。
注記)最新情報に対応すべく更新・修正する。
1時間
09 センサ・アプリケーション概論 地球観測衛星のセンサである光学センサ、マイクロ波センサ、SARについて、観測原理、観測対象波長帯、観測範囲について解説する。またセンサごとの特徴に合わせた利用分野の紹介を行う。 3時間
10 受信管制局の運用 受信管制局の機能、設備構成、保守運用について説明を行う。また、受信管制局配置による可視頻度、サイトダイバシティーについて説明を行う。 2時間
11 衛星運用 衛星運用シーケンスの概要として、衛星の運用段階の定義(打上準備段階、打上段階、初期段階、定常段階)、衛星運用シーケンスの代表例、衛星運用解析について説明する。 2時間
12 宇宙デブリ これまでの宇宙先進国による人工衛星打上げとそれに伴う宇宙環境の悪化の状況を紹介し、国際協力によるデブリ発生低減に向けた取り組みについての理解を深める。また、各国、または国際協力によるデブリ観測・カタログ化の取り組みを紹介すると共に、将来的なデブリ除去に活用し得る研究コンセプトを紹介する。 1時間
N01 日本の宇宙開発 日本の宇宙開発について、宇宙機(人工衛星、惑星探査機等)、輸送システム(ロケット)、有人宇宙開発といった分野ごとに解説する。 2時間
N02 日本の宇宙開発機関の運営 JAXAの組織体制や予算・人員等について解説する。
宇宙新興国がこれから宇宙開発機関を設立するにあたり、必要となる部門を機能ごとに解説する。モデルとなる機関として日本の宇宙開発機関の組織体制等を紹介する。
1時間
N03 宇宙技術を活用した防災対応 自然災害および人為的災害に対する宇宙技術の活用について網羅的に紹介し、津波や洪水、地滑りなど、具体的な事例を挙げて利用方法を解説する。
また、将来的に宇宙新興国が防災ソリューションを導入することを想定し、モデルケースとして我が国の防災ソリューションを紹介する。
1時間
N04 宇宙技術を活用した社会応用 社会活動における宇宙技術の活用について網羅的に紹介し、道路交通、農業、気象情報や国土管理といった、社会インフラや産業への活用事例を、具体的な事例を挙げて紹介する。 1時間
N05 小型衛星の活用 現在急速に普及してきている小型衛星(ここで言う「小型衛星」は「超小型衛星」を含む。)について、概要を紹介するとともに、活用事例や今後の展望を解説する。
将来的には、我が国とともに共同開発、共同利用してもらうことを最終的な目標とし、日本として提供できる制度や設備等についても触れる。
1時間

教材数:17科目 総受講時間:25時間

●利用対象者

教材のご利用及び講義依頼は、「国内外の法人」からの申請に限り受け付けいたします。

●利用方法

教材を直接利用する場合

こちらからご連絡ください。

教材の実施許諾を受けた事業者に講義を依頼する場合

実施許諾を受けた事業者に直接ご連絡ください。

教材の実施許諾を受けている事業者

日本宇宙フォーラム

なお、本テキストは2014年及び2015年に制作し、その後の改訂は行っていませんので、あらかじめご了承ください。