JAXA
Sessionsセッション紹介

軌道上監視プラットフォーム "Space Eye"

谷 浩一
合同会社尽星
概念検討中

概要

これまで宇宙空間を見る機会は、大型の天文衛星、ロケット搭載カメラ、一部の人工衛星によるものが多く軌道上物体を外部から光学画像で見る機会は限られていた。
弊サービスでは光学カメラ搭載の人工衛星を複数打ち上げ、多くの方に軌道上物体を見る機会を提供できるようにする。

本ミッションの狙い

軌道上物体の光学画像を撮影でき、回転、損壊といった情報が得られると考えている。
軌道上で活動する事業者へ各種分析ができるよう画像、解析結果を提供したい。

実現のキーとなる要素技術

速い相対速度、遠い撮影距離でもなるべく詳細に撮影できるよう、カメラ、撮影タイミング、画像処理関連を検討していく。

衛星のスペック

衛星システムは検討中。
初号機は高度約550km~600kmを想定。

衛星のイメージ図

ミッションのイメージ図

開発状況・計画

現在は衛星システム初号機の要件定義中。

ミッションや技術詳細

2016年2月に打ち上げられたASTRO-Hは約1か月後に通信が途絶え、ミッションを終了した。
異常回転による破断との結論だったが、当時の調査結果を拝見した際、「意外に軌道上物体を撮影する機会は少ないのでは?」と考えた。

SpaceEyeプロジェクトでは人工衛星を打上げ、デブリ、人工衛星、有人機などを撮影できるプラットフォームにし、各種分析に役立つデータを取得、提供したい。

初号機は、現在も軌道上にあるASTRO-Hのデブリを撮影する予定である。

参考文献など

動画

講演資料


※無断配付・二次利用厳禁