共同研究の背景及び概要
日本発の新技術であるナノ水を有人宇宙船ライフサポートに使うための準備として、ナノ水の真菌に対する殺菌性のデータを培養により測定する。
ナノ水は酸素水もオゾン水も殺菌性があるが、真菌についての殺菌性のデータは未知である。今回の測定により、酸素水のみで十分な殺菌性が得られるのか、オゾン水の添加も必要であるのかなど応用に必要な情報が得られる。
この情報は応用の際の標準となるもので、配管材料と不適合がないか否かの試験と合わせて、そのまま将来の宇宙機の生命維持に使用するデータとなる。
今回の研究で真菌に対するナノ水の特性データが得られれば、細菌に対する特性データと合わせて、直ちに災害保存水としての応用可能性が明らかになる。他の地上用途の殺菌剤に比べて人体への安全性が高いため、殺菌性が明らかになれば地上用の殺菌剤としても普及が期待される。