共同研究の背景及び概要
軽量な複合材タンクは、宇宙・航空用に用いられているほか、民生分野でもさまざまな需要があるが、気密性を確保するために比較的厚い金属製ライナ(数mm)を必要とし、その重量が軽量化の妨げとなっていた。
JAXA宇宙科学研究所では、複合材表面上に薄い金属皮膜ライナを形成する技術(電鋳ライナ)を開発しており、これを適用した軽量・低コストな複合材タンクを開発し、消防士用空気ボンベ、医療用酸素ボンベ、CNG(圧縮天然ガス)自動車用燃料タンクなどに応用する。
将来的には、燃料電池車用水素ガスタンク、水素航空機用液体水素タンク等、多岐にわたる応用例が考えられる。