平成23年度採択案件/ビジネス提案型(旧制度)

共同研究実施体制

ユニットリーダー:株式会社ブイ・アール・テクノセンター 地域情報化推進部長 根本 浩二
         株式会社ブイ・アール・テクノセンター  企画開発部次長 金武 守一
JAXA研究者:航空プログラムグループ 運航・安全技術チーム 小林 啓二


共同研究の背景及び概要

現在、航空機に搭載されている自動追尾装置は、電波の受信強度が最大となる方向を探り通信アンテナを正対させる、複雑かつ重量のある構造であり、搭載能力の制約の大きい小型機への搭載には向かない。また、無線装置毎の専用装置であるため、汎用性に欠ける。

本研究では、JAXA航空プログラムグループの災害救援航空機情報共有ネットワークシステム(D-NET)で開発した、位置情報を伝達することに優れたアルゴリズムを応用することで、GPSを用いた位置情報から3次元で互いの位置を解析し、位置情報を交換し、通信相手に向け通信アンテナを正対させる、簡易で軽量な構造の自動追尾装置の開発を目指す。

本装置の開発により、汎用通信機器を使用した移動体間の長距離かつ高速なデータ通信が安定的に可能となる。無人機や地上で活用することで、救助活動での患者情報の高速転送や災害時の高精細画像伝送等への利用が見込める。


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