共同研究の背景及び概要
JAXAが開発した準天頂衛星システム(QZSS)・屋内測位システム(IMES)は、それぞれ屋外での高精度単独測位、屋内での正確な測位の実現が可能な、これまでの測位の課題を克服できる日本発の非常に高度かつ画期的な技術である。
現在、仕様の標準化やコンテンツの開発など、普及に向けて準備を進めているが、特にシームレスに測位、サービスを継続する部分の技術的な実証・検証が不可欠である。
本研究では、上記システムの事業化を視野に、統一規格で携帯電話などの端末に一斉搭載され、将来的に駅や周辺施設に整備することが可能な技術及びコンテンツの各種課題を同時に解決することを目的として、測位技術開発・コンテンツ開発・鉄道事業者(商業施設含む)が一体でチームを組み、次世代測位システムの事業化に向けた共同研究を行う。
※LBS : Location Based Services(対象物の地理的な位置情報を考慮に入れたサービス)
QZSS: Quasi-Zenith Satellites System
GPS : Global Positioning System
IMES: Indoor Messaging System
DR : Dead Reckoning