平成25年度採択案件/ビジネス提案型(旧制度)

共同研究実施体制

研究代表者 :多摩川精機株式会社 スペーストロニックス研究所 技監 荒井 広史 
JAXA研究者 :研究開発本部 電子部品・デバイス・材料グループ 開発員 丸 明史


共同研究の背景及び概要

宇宙用途の他、ロボットや医療機器で利用される角度検出器では、レゾルバ(角度センサ)信号をデジタル信号に変換する高分解能なRDコンバータが求められている。
多摩川精機は、衛星搭載の光通信装置や、原子力ロボット向けに耐放射線性角度検出器の開発に注力中だが、電子部品に関する耐放射線性の知見が不足。

今回の共同研究は、JAXAの持つ耐放射線強化技術を活かし、高分解能で、かつ耐放射線性を有する国産RDコンバータの開発を目指す。
先の東日本大震災および福島原発の事故発生後、災害対策ロボットの重要性が注目を集めているが、耐放射線性部品がネックとなり、長期動作に一定の制約があるのが実状である。宇宙用に開発された部品技術の転用は新たな試みであり、耐放射線性のあるRDコンバータの開発はその第一歩として一般産業界への波及効果が期待できる。

また、宇宙機向けの角度検出器としても、これまで外国製品に依存していたRDコンバータを新たに国産化/高性能化するものとして期待が大きい。


共同研究終了後の事業展開

宇宙環境における角度検出器の技術を、原子力ロボットなど、耐放射線性を必要とする民間の市場へ展開する。


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