共同研究実施体制
研究代表者:名古屋市立大学 大学院薬学研究科教授 山中淳平
事業化担当者:富士化学(株) ハウトフォーム事業部長 内田文生
JAXA研究者:有人宇宙技術部門きぼう利用センター 主任開発員 佐野智
共同研究の背景及び概要
JAXAおよび研究代表者らが国際宇宙ステーション(ISS)を利用して実験を実施した「3次元フォトニック結晶宇宙実験プロジェクト」(3DPCプロジェクト、2003-2008年)において、これまで地上では取得できなかった大型化・均一化した3次元のコロイド結晶を取得することができました。
本成果を活用して地上でも同程度のコロイド結晶を作製できるようになり、今回、この技術を活用し、エンドユーザーからニーズのある2つの材料(医療用分子センサー材料、インフラ用ひずみセンサー材料)の開発を目指します。
本共同研究では、ISS利用により得られた上記技術のほか、JAXAが有するクリノスタットを用いた微小重力模擬技術と研究代表者らが有する金微粒子やチタニア微粒子のコロイド結晶作成技術とを組み合わせることで、従来より100倍以上高感度な分子センシングや電気信号によらないひずみセンシング等が可能な革新的な新材料の開発を目指します。
共同研究終了後の事業展開
医療用分子センサー、ひずみセンサー市場への市場展開を視野に入れ、製品化を目指します。