平成17年度採択案件/技術提案型(旧制度)

共同研究実施体制

ユニットリーダー:サカセ・アドテック(株)(福井県) AMC事業部長 酒井 良次
ユニットメンバー:株式会社ウェルリサーチ 代表取締役 渡辺 和樹
JAXA研究者:宇宙科学研究本部 宇宙構造・材料工学研究系 助教授 樋口 健


共同研究の背景及び概要

インフレータブル(膨張)構造はその軽量、高収納率、少量構成品の特徴を活かし、当構造ならではの超軽量大形宇宙構造物や、コンパクトに折畳み収納し宇宙で大面積に展開する中・小型衛星搭載機器の実現するための有力な構造である。

本提案では、本格的な実用化へのネックとなっている宇宙硬化技術の確立と従来の研究成果の結合を図り、当構造技術の実用化の見通しを得る。


INTERVIEW

インタビュー

小さく折り畳み、宇宙で大きく膨らむ「インフレータブル構造」の可能性

サカセ・アドテック株式会社
取締役AMC事業部
事業部長 酒井 良次

「ほら、縁日でよく見ますよね。あれが基本です」インフレータブル構造について尋ねると、楽しげな答えが返ってきた。息を吹き込むことで、丸めた筒がスルスルと伸びるおもちゃのことだ。あらかじめ折り畳まれて収納されていた袋状の膜にガスを注入することにより膨張展開させ、目的に応じた形状に成型する。これが、宇宙で大きく展開する中・小型衛星搭載機器を実現するための有力な構造だという。このインフレータブル構造の宇宙実証に日本で初めて成功した、サカセ・アドテック(株)の酒井良次氏に話を聞いた。