2020.02.27

【文部科学省】令和2年度宇宙航空科学技術推進委託費の公募開始について

文部科学省では、このたび令和2年度宇宙航空科学技術推進委託費について、下記のとおり公募を開始しましたのでお知らせします。

1.事業の概要
本事業は、宇宙航空利用を新たな分野で進めるにあたって端緒となる技術的課題にチャレンジする研究開発、宇宙航空開発利用の発展を支える人材育成等、宇宙航空開発利用の新たな可能性を開拓するための取組を行い、さらなる裾野拡大を目的としています。令和2年度は、以下のプログラムに沿った課題を募集します。
なお、本公募は、令和2年度予算の成立を前提とするものであり、予算の成立状況によっては事業内容や事業予算を変更する場合があります。

(1)宇宙航空人材育成プログラム(2件程度、1件あたり1,600万円)
宇宙航空分野における人的基盤の強化等の観点から、大学院生、大学生、高等専門学校生等の科学技術に関心のある学生(理工系等)を対象として、衛星、ロケット、航空等の関連技術や宇宙航空を巡る国際関係、関連施策等における実践的な取組(例:産業界等との連携、体験型学習)を通じて、宇宙航空に関する広範囲かつ高い専門性を有する次世代人材の育成を目指す。

(2)宇宙利用技術創出プログラム(1件程度、1件あたり2,000万円)
衛星から得られたデータ等(例:リモートセンシング情報や位置情報)の宇宙科学技術を活用し、異分野シーズ(航空科学技術(例:無人機等)、情報通信技術(例:IoT、ビッグデータ)、ロボット技術等)との融合による新たな宇宙利用技術に関する研究開発を行うことにより、環境、農業・漁業、防災、スポーツ、地理空間等の様々な分野における実用化につながる、新たな価値を提供する技術の創出を目指す。

(3)宇宙探査基盤技術高度化プログラム(2件程度、1件あたり2,500万円)
宇宙における探査活動において、月を目指す各国の動きが活発化している背景を踏まえ、我が国が強みとする地球低軌道の超小型衛星開発等で培われた大学等の技術を活用し、月探査に必要な超小型探査機等の基盤技術の開発や分野間での共有・利用を促進する。
基盤技術① 推進系;将来の超小型探査機に搭載可能な地球静止軌道から月以遠に航行するための技術(Kick Motor、電気・化学推進等)
基盤技術② 通信系;将来の超小型探査機に搭載可能な地球、月以遠の間の通信を可能とするための技術(高周波無線通信技術、高効率・軽量アンプ等)
基盤技術③ その他;将来の超小型探査機に搭載可能な推進系、通信系以外の月探査に必要な基盤技術(電源系に関する技術、放射線耐性に関する技術、地上設備に関する技術等)

2.スケジュール
公募開始から事業開始までのスケジュールはおおむね次のようになる予定です。
令和2年
2月20日(木曜日) 公募開始
4月20日(月曜日)17時 公募締切(必着)
5月中旬 第1次審査(書面審査)
5月下旬~6月上旬 第2次審査(面接審査)
6月下旬 課題採択、採択通知若しくは不採択通知
9月上旬 委託契約、委託業務開始

3.公募要領等
詳しくは以下の公募要領を御覧ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1401208.htm

4.問い合わせ先
本公募に関するご質問等については、下記にご連絡ください。なお、問い合わせについては、質問者が特定される情報等を伏せた上で、質問及び回答の内容を本事業ホームページにて公開させていただきます。可能な限りメールにてお問合せいただくようお願いします。
研究開発局宇宙開発利用課
担当者 助川(内線4483)、三木(内線4151)
電話:03-5253-4111(代表)
03-6734-4151(直通)
メールアドレス:uchu@mext.go.jp<mailto:uchu@mext.go.jp>
宇宙航空科学技術推進委託費ホームページURL:
http://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1347482.htm