徹底した清浄度管理と公差ゼロへの努力
人工衛星に搭載される機器にとって、もっとも大切なのは信頼性の高さ。故障したからといって直しに行くことができないからだ。
その宇宙品質のリアクションホイールのキーパーツとなるベアリングの組み立てをしているクリーンルームを見学してきた。
三菱プレシジョンでは、ベアリングの信頼性を高めるために、メーカーから購入したものを分解して洗浄した後、様々な特性を確認しながら組み立てていく。
ベアリングを10年20年と長期間の信頼性を担保するのは、ひとつはコンタミと呼ばれるゴミの除去。使用されているベアリングボールで最も小さいものは直径約1mmで、ミクロンレベルのわずかなゴミの付着が性能を左右する。
もう一つは潤滑油の量。潤滑油が多過ぎるとベアリングの回転抵抗が大きくなってしまい、少なすぎると摩擦で劣化が進むからだ。
そのため、管理された環境でゴミがないこと、正確にオイルを塗布することが大切なのだ。
三菱プレシジョン株式会社
INTERVIEW
インタビュー
宇宙開発に関わって50年以上の歴史を誇る、日本の先駆的宇宙機器企業。人工衛星の姿勢制御をつかさどる純国産のリアクションホイールを開発!!
三菱プレシジョン株式会社
取締役 鎌倉事業所長 安井 訓氏