平成17年度採択案件/技術提案型(旧制度)

共同研究実施体制

ユニットリーダー:松下電工株式会社(東京都) 情報渉外部 部長 中津 敏晴
ユニットメンバー:有人宇宙システム株式会社 宇宙エンジニアリング部 鬼形 俊雄
JAXA研究者:宇宙基幹システム本部 HTVプロジェクトチーム 坂下 哲也



共同研究の背景及び概要

従来の宇宙船内用の照明装置は蛍光灯が主として使用され、使用されるガラスの機械的強度が低く、破損の際、クルーが傷害を負う危険性が高い等の欠点があった。

本提案は、従来の蛍光灯型照明の欠点を解消し、宇宙船内用LED照明装置開発の端緒として、電気性能の一次検討および要素試作を行うこと、及び、有人宇宙用機器としての設計、開発要求等の分析および適否検討を行うことを目的とする。


INTERVIEW

インタビュー

LED照明 空を飛ぶ

Panasonic電工株式会社
情報渉外部 開発事業担当
部長 中津 敏晴

2009年秋、日本の宇宙ステーション補給機「HTV」初号機が国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられる。HTVは1年に1機の打ち上げが予定されており、2010年以降打ち上げのHTVに、パナソニック電工株式会社のLED照明装置が採用されることが決定した。宇宙船内の照明にLEDが採用されるのは世界で初めてのことだ。
従来の蛍光灯がなぜLEDに?照明器具のトップメーカーが直面した、宇宙と地上の物づくりの違いとは?2005年から宇宙オープンラボに携わってきた中津敏晴氏に伺った。