戦前の建屋も残る工場の一角で
宇宙機器を製造・試験
日本飛行機は1934年に海軍の飛行艇や練習機の製造からスタートし、終戦間際にはロケット機「秋水」の試作も行っている。戦後は国産旅客機「YS-11」のモックアップ製造や自衛隊の戦闘機「F-15」のパイロン、ランチャーの生産などを手がけた。
最近は海外の旅客機の生産に積極的に乗り出しており、「ボーイング777」のインスパーリブ・前脚扉、「ボーイング747」の外側フラップ・主脚扉・胴体フレーム、「エアバスA380」の尾翼端などの生産を担当している。特にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の成形技術には注力しており、プリプレグの積層現場では、作業者が自分の手で重なり具合を確かめながら作業する。熟練した技能が要求される作業だ。
航空機・宇宙機器の生産拠点は、横浜市にある同社航空宇宙機器事業部。一部には戦前に建てられた事務棟や、三角屋根の工場建屋も残っている。宇宙機器はその一角の近代的なクリーンルームで、製造・試験が行われている。
日本飛行機株式会社
INTERVIEW
インタビュー
当社しかできない br>高付加価値の製品に注力していきます
日本飛行機株式会社
取締役虚航空宇宙機器事業部長 相澤 康平氏(役職、担当は平成24年3月16日インタビュー当時のものです。)